フランクフルト・ハーン空港海外ダメ空港ミシュラン ドイツ編1フランクフルト・ハーン空港 (Flughafen Frankfurt Hahn:HHN) ★★★★☆ (2005年2月、フランクフルト・ハーン空港にて) 遠い。遠山景織子よりも、遠山の金さんよりも遠い・・・。 フランクフルト・ハーン空港は国際空港とは言いながらも、日本から直行便も飛んでいるフランクフルト・マイン国際空港とはまったく別の、フランクフルトとは名ばかりの空港です。 同空港はフランクフルト市から西に約130キロも離れた山の中にあり、地図で見るとフランクフルトよりも隣国ルクセンブルクの方が近いほどです。 東京から成田空港までの距離の2倍以上と言えば、いかに遠いかがお分かりでしょうか。 いったい筆者がどうしてこんな辺鄙な空港に来てしまったのか、自分でもよく分かりませんが、断じてフランクフルトーロンドン間の片道航空券が税込わずか15ユーロ(約2100円)という激安チケットにつられたからです。 実はここは近年飛ぶ鳥落とす勢いで急成長を続けるアイルランドの激安航空会社・ライアンエアーのドイツにおけるハブ空港となっていて、その格安の空港使用料を生かし、ここからロンドン、ローマ、ミラノ、ヴェニス、バルセロナ、ストックホルムなどヨーロッパ25都市(2005年11月現在)を税別で100円前後という、安すぎて不安になりそうなほどの激安価格で結んでいるのです。 ちなみに同航空は将来的に運賃を全面無料化する方針だとか。 これは、機内でギャンブルを提供し、その収益をもとに運賃を無料にすることを計画しているもの。 携帯型の端末でテレビゲームのように遊ぶギャンブルサービスを07年にも導入し、他にも新たな収益源を広げる予定で、うまくいけば数年後には全席の運賃を無料にできるそうです。 写真のフランクフルト中央駅から同空港までは、オムニバス社(Omnibus)が1-2時間おきにバスを運行していますが、アウトバーンを飛ばして片道1時間45分ほどかかります。 また、フランクフルト・マイン国際空港からも1-2時間おきに連絡バスが出ており、両空港間を1時間半で結んでいます。 ちなみにバス賃は往復16ユーロ(約2200円)なので、よく考えたら飛行機代より空港へのバス代のほうが高いという、日本では考えられないような逆転現象が起きているのです。 筆者が利用した日、フランクフルト市内は晴れていたのですが、空港に着いてびっくり、あたり一面猛吹雪でした。 どうやら遠いだけでなく、天候も市内とは全然違うようです。 当然のことながら飛行機は大幅に遅れ、ようやく搭乗できたのは、予定時刻を2時間ほど過ぎた深夜1時のことでした。 しかも激安航空会社だけあって、当然のようにバスなど使わず猛吹雪のなか飛行機まで徒歩移動です。 どうです。かわいそうな人たちでしょう?(号泣) さらに飛行機のなかで天候の回復を待って、2時間半遅れでようやく離陸。 目的地ロンドン・スタンステッド空港に着いたのは、日付の変わった午前2時過ぎのことで、散々な目に遭いました。 ハーン空港は冷戦時代は米軍基地だったそうですが、冷戦終了後1991年に民間空港に転換したのでターミナルは比較的新しく、小さいながらも土産物屋やカフェなどは一通りそろいアットホームな雰囲気で悪くなかったです。 というわけでおまけで☆4つです。 ちなみに☆が多いほどダメな空港という意味です。 |